どうもケンボーです。
今回は「退職代行を使ってみた」ということで体験談を書いてみようと思います。
「退職代行とは」なんてところはなるべく短く、「退職代行を使う際の注意点・気にしたところ・当時の話」などを詳しく、クドいように書きます。
退職代行とは
ハイ、さっそく書いちゃってますが(笑)
退職代行とは簡単に言うと「法律的には2週間前に退職届けだしたら辞められるんで本人の代わりに退職しますって連絡させていただきます」ってやつですね。
法律の盾をゴリ押しで退職を申し出るやり方です。
ここでポイント、というかどこのサイトでも書いてあるものですが退職代行には「退職代行業者」「労働組合組織による退職代行」と「弁護士による退職代行」の3つがあることは覚えておいてください。
退職代行業者と弁護士による退職代行の違いは、会社との交渉権の有無というところです。
退職代行業者は退職の意思を伝えるのみですが、弁護士は退職条件の交渉など、法的な交渉を行うことができます。
つまり、一般的な退職代行業者や労働組合の退職代行は上記の「法律的には2週間前に退職届けだしたら辞められるんで~」を地でやっているだけです。
弁護士による退職代行の方が強制力が強いですね。
実際の退職代行業者の選び方
ここからが重要だと思います。
私がどういう考えで業者を選んだかですね。
これは人によって状況が違うので参考になるか分かりませんがまず私が退職代行を使うにあたっての懸念事項は
- 有給をすべて使った後の退職(約25日分)
- 退職金を出してもらうこと
私は会社所有の社員寮に住んでいたので、即日退職となると即日退寮になってしまうのでかなり困ったことになります
なので、有給をすべて使い切るようにしてその間に就職活動なり、新しい賃貸を契約するなどの手続きを行う必要がありました。
おそらく自分と同じように社員寮に住んでいるから退職代行を使うのをためらってる人が多いと思いますね。
一応1か月は会社に籍があるので賃貸契約は何とかなりました。
社員寮に住んでいる状態で退職代行を使いたい人は、有給休暇の日数を確認しながら退職代行を決行する日までに、先にアパートを契約しておくか、マンスリー的な物件などを探すなどでも良いので一時的な引っ越し先を決めておくべきです。(実家に戻るなら気にしなくても良いかもしれませんが)
会社所有の物件に住んでいる方は計画的に退職代行を利用するべきです。
一般的なアパートを借り上げ社宅として住んでいる人は会社名義から個人名義に変えるだけでも良いと思います。
長々と書きましたが、退職以外の要件を会社に依頼する必要があったため、「退職代行業者」ではなく「弁護士による退職代行」を選びました。
さらに言うと、会社には顧問弁護士さんがいたので業者さんによるゴリ押しだとちょっと不安がありました。法律的な問題について、弁護士以外が本人を代理して相手方と話をすることは非弁行為となります。
退職代行を行ったときに会社側が弁護士さんへ相談したかは不明なので細かくはわかりませんけどね。
一応、労働組合組織による退職代行も会社との交渉権があるので選択肢として入れたかったのですが、私の会社にはそもそも労働組合があり私自身加入しているので一時的とは言え2重に加入することがなんとなく納得できなかったので、候補に入りませんでした。これはまぁ論理的というよりは気持ちの問題です。労働組合がない会社で働いている方は候補に入れても良いと思います。
退職代行として「弁護士法人mamori」を選んだ
私が利用したのは「弁護士法人mamori」というところです。
弁護士のビーノという方がYoutuber的な活動もやっているところで、弁護士事務所が運営されているサービスなので安心感がありました。
ライン登録から退職代行決行日、会社の連絡先などをやりとりし、軽く担当者と電話で打ち合わせをして現金振り込みを行い退職代行を決行してもらう感じです。
弁護士さんにやってもらう以上一般的な退職代行業者と比べると割高ですが、有給休暇をすべて消化、退職金も払ってもらうという条件がクリアできればしっかり金額をペイ出来ると判断しました。
弁護士による退職代行のデメリット
弁護士による退職代行は強制力が大きく、会社に依頼できることも多いというメリットはありますが、実際に利用を考えると3つデメリットというか注意するところがあると感じました。
- 土日の相談には対応していない可能性あり
- 退職代行の決行時間にラグがある
- 「準備」をしないと会社から連絡がくる
順番に説明します。
①土日の電話相談には対応していない可能性あり
今回使用した弁護士法人mamoriに関わらず弁護士による退職代行はライン登録すればわかると思いますが土日の電話相談に対応していないところが多いです。実際に相談して金額振り込みするまでは無料なのでライン登録だけして相談できる曜日を確認しておきましょう。
つまり、日曜日の晩に「仕事行きたくない!」と感じて突発的に使うのが難しいと言えます。
②退職代行の決行時間にラグがある
弁護士法人mamoriの場合は10時から事務所が開くので、まず依頼者の会社の始業に合わせてFAXによる自動送信で書面を送付し、そのあと会社側に退職の電話連絡をするという手順ですと担当者から最初に話がありました。
これって意外と不安事項でして、FAXは送っているけどそれに会社側が気づかなければ「本人が無断欠勤しているのでは?」と騒ぎになっちゃう可能性があります。
人事担当者のメールアドレスが分かっていればそちらへ書面を送ることは出来るんですけど、自分の場合はちょっと分からなかったのでFAXにしてもらいました。
でも人事担当者がその日休みだとメールで送っても意味が無くなっちゃうのでメールかFAXかは難しいところではあります。
利用を考えるときには会社の代表番号のFAXはどこの部署に届くのか、FAXがしっかり利用されているのかを確認しておくのも良いと思います。
夜勤とかもある会社なら電話の時間帯などは問題にならないですね。
③「準備」をしておかないと結局会社側からの連絡や接触が発生する
これは②とほぼ同じ内容ですが連絡のラグが起こると会社側、というか上司から確認のための電話が来る可能性があります。これは「退職代行から連絡が来たけどどういうこと?」っていう連絡ではなく、「会社に来てないけどどうしたの?」っていう連絡ですね。
「退職代行に依頼したけど失敗した」「依頼したけど結局会社とやりとりするようになった」という退職代行に失敗した体験談は恐らくこのような連絡のラグによって、会社から連絡や接触があったパターンと推測できます。
なので、退職代行を決行する場合は事前に有給を取って上司の連絡先、会社の代表番号を着信拒否しておくと良いと思います。
自宅に来ないように伝えてくださいと弁護士から会社へ依頼できますが、会社側がどう動くか不明なので自宅にいない方が良いです。
私のように社員寮になど会社所有の物件に住んでいる人は、特に自室にいない方が良いです。会社の所有物なので来る可能性はあります。退職の連絡を会社が認めるまでは実家とかネカフェに一時的に避難しておくのがベストかもしれません。
スピード感については一般の退職代行業者の方が強いかも知れませんね。
実際に使用した結果
私は退職代行業者のページを物色しながら、上記のデメリットを考慮しつつ弁護士法人mamoriを選びました。
退職代行決行前日からネカフェに避難し、無事退職を受け入れられることを願いつつ漫画を読みながらラインの連絡を待っていましたね。
昼の3時くらいに専用ラインから「会社側から退職の連絡を受け取りましたと返事がありましたので、退職届を後日送付してください」と連絡があって代行は無事完了しました。
ちょっと連絡が遅いなと思いましたが、それなりに従業員もいる大きな会社だったので10時とか11時に電話連絡したとすればそれくらいの時間になるかなと。何より成功したことで肩の荷が全部降りたような気がしました。
感想
イメージではサクッと済む気がしてましたが、調べるうちに「自分のパターンだと色々考えることがあるなぁ」と結局色々準備することになりました。
感情的に使ってしまいがちですが、自分の場合だと使うとどうなるかをしっかりシミュレートすべきです。
無事退職代行に成功したとは言え2度と使いたくないサービスだと思っています。
どういう風に退職の話が社内に広まるのかはわかりませんが、200人程いる従業員に全員に顔は知られていたので近隣の企業にポンと転職するのはとても難しいと感じています。(そもそもスキル的に転職出来るかというとこもあるけど)
地元出身の人も多いので顔が広いですからねぇ
さて、これからどーなることやら