Netflix 「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」ストーリー&考察

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Netflixの新作「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」を見ましたんでレビュー&考察を書いちゃいます。

ネタばれ含みますので観ていない人は下まで行かないようにしてください。

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あらすじ

オオカミに息子をさらわれたと言う母親の依頼で、アラスカの辺ぴな村を訪れた作家。だが、動物行動学の知識を生かした人助けが、不気味な謎に包まれる恐怖に変わる。 - NETFLIX公式サイト

予告編はこんな感じです。

めちゃホラー&サスペンスな作り
もちろん予告詐欺ではないのでご安心を。

アラスカには娘が住んでいて縁があるということで依頼を引き受けた作家さんが、次第に土着的な問題、人が奥底に抱えている心の闇が引き起こす行動に愚弄されていきます。

レビュー

まずBGMが最初から終わりまで不気味すぎる

めちゃ怖い

アラスカのきれいな風景や自然の音も対象的でいい感じでした。

イメージしてたオオカミVS男のアツい戦いじゃなかったww

ただのサスペンススリラー映画でしたね。
でも「ただ」では終わらないのがこの映画。

中盤から突如始まるスプラッター映画並みの血みどろ描写の数々

おい、まじかーって思ってしまいました。

そして、まったくキャラクターたちの心情が読めないシーンばかり。

バーノンは何がしたかったのか

ベイリーはどんな病気だった?

メドラはなぜ逃げた?

最後にバーノンとメドラがベイリーの棺を引きずっていたけど、どこに向かっていたの?

結局「やっぱり人間が怖い」ってオチなの?

物語のところどころで神話というか宗教的なワードが出てきますが全然ピンとこないまま終わってしまいました。

僕の頭ではあまり良い説明が出来そうにありません

ホールド・イン・ザ・ダークという名前だけにダークなところがかなり前面に出ている作品かなと思いました。

ホールド・ザ・ダーク考察

この作品の気になるシーンをすべて説明することは出来ませんが、自分の出来る範囲で説明していきます。

あくまで考察です。

オオカミ、悪魔

イヌイット神話にトゥピラックという悪霊がいます。トゥピラックは心に住む悪魔だそうです。

本編では同じような悪霊を指す「ターナック(tournaq)」という言葉が出てきます。
このターナックに関してはググっても出てこなかったです。

村のおばぁがメドラのことを「闇を知っている」と言っていたのはこの悪霊が心に住んでいることを指しているかと。

ラッセルが中盤に「オオカミは強いストレスが掛かると子供のオオカミを殺すことがある」と「子殺し」という動物行動学について説明するシーンがありますが、ターナックという悪魔と掛けてメドラが殺してしまったことを例えている?

こちらの記事にチェロキーというイヌイットとは別の先住民族の言い伝えとして「二匹のオオカミ」という話があります。

「オオカミ」と書いていますが、話の中身としては心の中の「天使」と「悪魔」みたいな内容です。

でもわざわざオオカミと書いてあるところから、やはりオオカミを悪魔とかの象徴として昔から扱っていることがわかりますね。

ベイリーの病気

ベイリーが狩猟をやって「気持ちよかった」と言うシーンがあります。
土地柄狩猟が珍しい地域ではなく、「銃」が身近にある中で生活をしているので「気持ちいい」なんて言ってもおかしくはないと思います。

しかし、このシーンはベイリーに悪いオオカミが憑いているという描写なのではと思ってしまいます。

バーノンは幼いころから悪い狼が心に住んでいたと思われます。

バーノンの父親が「オオカミの油」でバーノンを治療した(または治療しようと試みた)という話を仙人みたいな老人が話しているシーンがありますね。

冒頭で容赦なく敵を撃ちまくったり、仲間を静かに殺したりするシーンがありますがバーノンの心のオオカミは悪のままであると伝えているのでしょう。

おそらく、バーノンの子供であるベイリーも同じく悪いオオカミが憑いていた。

メドラはそれを感じていて、治療を試みたが殺してしまった?

ラッセルへオオカミを殺すように念押ししていたのもオオカミの油を欲しがっていたのかも知れません。

イヌイット

アラスカにはネイティブアメリカンのイヌイットが住んでいます。

先住民族は古くから迫害されています。

保安官がチーオンのところへ尋ねましたが
「この土地はなくなる」
「都会のヤツらにはわからない」

って感じで保安官をあしらっています。

ぶっちゃけチーオンが銃を乱射したのはこの会話の中身に尽きると思うんですよね。

「俺の子供がさらわれたときは家にちょっと調べに来ただけじゃねえか!」っていう感じで今までのうっぷんと共に未登録の機関銃乱射してます。

しきりにオオカミを映しているのもチーオンの中の悪のオオカミを描写しているのかも。

バーノンがメドラを探すための時間稼ぎにも見えますが、どーでしょうか

オオカミの仮面

バーノンとメドラが被っているオオカミ風の仮面。

先住民族には精霊信仰の考えがあります。シャーマンとか特にその分類ですよね。

動物を模した仮面を被って精霊と同化することにより、儀礼や占いを行います。

冒頭のメドラが仮面を被っているシーンも精霊と同化しているシーンなのでは?と思います。

「彼は天国?地獄?」「忌々しい悪魔」「忌々しい人殺し」

これらのセリフはどう観ても占っているようなシーンに見えます。

後半にバーノンが仮面を被っているのは完全に心に住む悪のオオカミが前面に出ている(暴走)ことを表しているのでしょう。

バーノンとメドラの再開

バーノンはメドラがベイリーを生き返らそうと試みていたことに気づき思い出の洞窟で再開。

怪我しているラッセルをほっといて愛し合います。

最後に棺に入ったベイリーを二人で運ぶシーンはおそらくベイリーを生き返らせようと旅に出ているシーンなのでは?と思います。

まとめ

ホールド・ザ・ダークの考察を書いてみました。

結局、色々関係することを調べて書いてみましたが、トータルで見るとあまり繋がっていない感じでしたね。

やはり、心に住む悪のオオカミが暴走してしまったと考えるしかないですかね。
でもオオカミで話を通そうとすると「ターナック」の説明が出来まへん(笑

こういう雰囲気で話を進める作品にいちいち説明や意味を見出すのがイイのかはわかりません。

結局はアニミズムやシャーマニズムを盛り込んでいる作品だと言うことです。

これから、たくさんの人が考察を書いてくれると思いますんで、そちらをチェックしていきたいです。

こちらの記事にわかりやすい解説が載っています。
原作に秘密があったんですねー


オオカミたちの隠された生活 [ ジム・ダッチャー ]

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