どうもケンボーです。
今回は伝説的ハンマースポットEL TORO(エル・トロ)の歴史を振り返ります。
2019年初旬くらいにスケーターの中であるニュースが飛び込んできました。
なんと、エルトロが取り壊し工事になったという内容。
数々の伝説が生まれたスポットなだけに悲しみモードになっていたスケーター界隈ですが、実は更新工事を行っただけで、姿形はそのままだったようです。
https://www.instagram.com/p/Bz3z_ydH_mK/?utm_source=ig_web_options_share_sheet
おまけにトリックを妨害するために、階段上部と着地地点にガタガタするような溝を掘ってあり完全にスケートブロック仕様。難易度がアップして作り直されました。
今回はエルトロのアップデート記念(?)に今までの歴史を振り返ってみようかなーという完全な思いつきで書いてみます。
最近のスケーターはそこのスポットのトリックレコードを調べる子が少ないみたいなので今回をチャンスに色々調べてみよう。
目次
- 1 EL TORO(エル・トロ)とは
- 2 エルトロのトリックレコード
- 2.1 Heath Kirchart:フロントリップスライド
- 2.2 Matt Mumford f/s50-50 フロントスミス
- 2.3 Arto Saari フロントボード
- 2.4 Tosh Towned B/S フィーブル
- 2.5 Bryan Herman F/S50-50
- 2.6 Fabio eslama ボードスライド
- 2.7 Ben Gilley F/S5-0
- 2.8 Don Nguyen オーリー
- 2.9 Ryan Danatelle: BS 180
- 2.10 Carlos Ruiz: B/S Lipslide
- 2.11 Dave Bachinsky: Kickflip
- 2.12 Shane Cross: ノーズグラインド
- 2.13 Matt Dryer: BS 50-50
- 2.14 Nick Martinez: Kグラインド
- 2.15 Jaws – Ollie , Tuck Knee、Kicklip Melon
- 2.16 TJ Rogers – Switch Fronside 180
- 2.17 Madars Apse – Firecracker
- 2.18 Adrien Bulard – Back Tail
- 2.19 Nyjah Huston – B/Sスミス、ノーリーB/S50-50、スイッチF/Sリップ
- 2.20 Jamie Foy – F/S Kグラインド
- 2.21 Vincent Milou – F/Sブラントスライド
- 2.22 Nick Merlino – スイッチオーリー
- 2.23 Zander Gabriel – B/S スミスグラインド
- 2.24 Clive Dixon – ノーリーノーズブラント
EL TORO(エル・トロ)とは
エル・トロとはカリフォルニア州レイクフォストにある「エルトロ・ハイスクール」の構内にある20段ハンドレール付きのビッグスポットのことを言います。あだ名ですね。
つまりエルトロで撮影する場合は学校が休みの日を狙って侵入していたってことです。悪いですねー。
ビッグスポットが多いイメージのアメリカですが助走距離や綺麗な路面など、ここまでトリックをするための条件が揃ったスポットは中々ないのかも知れません。
エルトロは数々のスケーターを返り討ちにし、数々の伝説的レコードを記録している超有名ハンマースポットになります。
※スケートボード界隈で「ハンマー」という言葉はめちゃくちゃデカいスポットでトリックを成功させるという意味。
jemkemというサイトで有名スポットのサイズを比較しております。
出典:jemkem
多分この図はフィート(1ft=約30cm)という単位で作っています。
なので高さ約3.6m、距離5.7mの超ビッグスポットということがわかりますね。
エルトロのトリックレコード
ここからはエルトロで生まれた数々の伝説を紹介していきます。
30人位いるのでちょっとずつ足していきます(笑
Heath Kirchart:フロントリップスライド
初めてエルトロにトライしたスケーターはHeath Kirchart
中央にあるハンドレールでフロントリップスライドをメイクしました。
彼の功績からエルトロが有名スポットになります。
Birdhouse 「The END(1998)」より1:35ごろ
Matt Mumford f/s50-50 フロントスミス
次にトライしたのは当時ZEROに所属していたMatt Mumford
彼はf/s50-50とフロントスミスグラインドを同じパート内でやっています。
transworld The REASONより 2:50~
Arto Saari フロントボード
現在はフォトグラファーとしても活躍しているArto Saari。
調べたら当時19歳くらいでトライしてます。。。やべえ
E`S footwear Menikmatiより 5:50~
Tosh Towned B/S フィーブル
幼少期のナイジャ・ヒューストン並みに長いドレッドヘアー時代もあったTosh Towned。
当時16か17歳でトライ
411VM Issue44より 冒頭からです
Bryan Herman F/S50-50
Fabio eslama ボードスライド
データが少なくビデオもないのでどこの所属かはわかりません。
メインとスイッチのボードスライドを両方メイクしています。
スイッチトリックでは彼が初トライです。
Ben Gilley F/S5-0
BlackLabel所属のBen Gilley
まさかのチラ見して一発メイク
Don Nguyen オーリー
Baker、Shake Junt、EMERICAのライダー
彼が初めてオーリーでメイク。
ここからステア越えに挑戦するライダーが増えてきます。
Ryan Danatelle: BS 180
2006年にメイク
what`s it calledより
Carlos Ruiz: B/S Lipslide
当時Blind所属のCarlos Ruizのバックリップ
これに背中から飛び込む勇気。。。やばいです
Blind What ifより
Dave Bachinsky: Kickflip
回しトリック初のメイクは今も現役プロスケーターDave Bachinsky
Oakley Our lifeより
Shane Cross: ノーズグラインド
FLIPのライダーShane Cross
レールオーバーKにも見えますがノーズグラインドです。
残念ながら2007年に亡くなりました。
Flip 「Extremely Sorry」より
ほかにもスミスグラインドと50/50をメイク
Matt Dryer: BS 50-50
残念ながらあまり情報がないライダーでした。
Fury truckのライダー
1:13ごろ
Nick Martinez: Kグラインド
当時はZeroのライダー
Jaws – Ollie , Tuck Knee、Kicklip Melon
現在もプロ一線でハンマートリックを量産しているJaws(ジョーズ)ことアーロン・ホモキ
ノーリーフリップ→オーリーとラインで飛んだのは彼が最初。
その後、タックニーとキックフリップメロングラブの2トリックをメイクしています。
TJ Rogers – Switch Fronside 180
Madars Apse – Firecracker
お遊びトリックのファイヤークラッカーですが20段もこれで下りれる気はしません。
フルパートの最後にしれっと載せているのも遊び心ですかね。
ELEMENT FUTURE NATUREより 4:25から
Adrien Bulard – Back Tail
サイドの丸レールでバックテールを決めたのはスペイン系デッキブランドJARTのめがねライダーAdrien Bulard
始めから掛かっているのがすごいですね。
Nyjah Huston – B/Sスミス、ノーリーB/S50-50、スイッチF/Sリップ
激うまキッズから今や億を稼ぐと言われるトッププロスケーターナイジャ・ヒューストンはエル・トロのレールで3つのトリックをメイク。
インスタにもサラッとあげるところが今風ですね(2018年)
実は日本人とのクウォーターって知っていました?
Jamie Foy – F/S Kグラインド
デスウィッシュのライダーJamie FoyはKグラインドをメイク。
50-50を練習代わりにメイクするところが今のスケーターのレベルが上がっていることがわかりますね。
Vincent Milou – F/Sブラントスライド
Spitfire、GlobeのライダーVincent Milou。
テールスライドっぽいですが、F/Sブラントスライドです。
Nick Merlino – スイッチオーリー
FoundationのライダーNick Merlinoはスイッチオーリーでメイク
Zander Gabriel – B/S スミスグラインド
2019年初の挑戦者はGrizzry Grip TapeのZander Gabriel。
ブッ刺しのB/Sスミスをメイク
レールの角度が急なだけに着地の衝撃がすごいですね。
Clive Dixon – ノーリーノーズブラント
Clive Dixonはノーリーノーズブラントをメイク。
リストガードは付けていますが、坊主頭ならヘルメットもいるよね?