第一章 出会いと違和感
これは僕が商いの町と言われているところに2,3ヶ月ほど行ったときの話です。
もう4年ほど前になりますかね。
仕事の研修の関係で行ったんですけど知り合いはいませんでした。
スケボーで仲良くなった人はいたんですけど、何かちょっとした出会いを期待してマッチングアプリを使って色々やっていました。
そこで20才後半の女性とマッチング。メッセージもそこそこ続いてました。
アプリに載せている本人の写真以外にみんなでワイワイやっている写真があったんで気になって聞いてみました。
「社会人サークルに入っているんですか?」
「そんな感じだね。ケンボー君も参加する?良ければメンバーが集まるバーがあるんだけど来てみる?」
ということで二つ返事。とりあえず知り合いが出来ればなと思って待ち合わせをしました。
実際に会ってみると写真より綺麗な人でビビりました。
連れられて雑居ビルへ。
ちょっと怖い感じもしましたが、入ってみるとちょっとイケイケな雰囲気のバー。
EDMのPVとかLEDの照明がキラキラしてました。
室内は結構人が多くてギュウギュウ、というか部屋が狭い(笑
バーはキャッシュオン形式でしたのでぼったくれることはありませんでしたね。
バーテンさんは有名なホテルで働いていたということで色んな種類のお酒を出してくれてました。
こんな色違いのやつとかですね↓
そこでは若干小さなグループごとに分かれている感じでした。
彼女に話を聞くとこの集まりは
- とあるビジネスで成功した方が若い人がワイワイ集まれるところを作りたいということでやっている
- 地方からや仕事でこちらに来た人を積極的に誘ってバーに呼び込んでいる
- 未成年、学生は禁止
- グループ内以外で連絡先,SNSの交換は禁止(恋愛も禁止)
- バー以外にもバスケや料理教室、たこ焼きパーティ、勉強会もやっている
- みんなそれぞれ夢を持っていてそのためにビジネスを勉強中
- バーは週末だけ
話の中ではそのビジネスは何なのか?までは聞きませんでした。その時点ではアホな僕は「そういうイイ人もいるんだなぁ」なんて思っていましたし、恋愛禁止という時点で僕のモチベーションはダダ下がりでしたが。
あとは月に一回パーティを開いてでリムジンを貸しきり(追加500円でその辺をちょろっと走るだけ)とか旅行とか大運動会とかをやっていたりするみたいです。
まだ社会人としてペーペーだった僕は「こういう大人の集まりもあるのかぁ」なーんて思っていました。
恋愛禁止と言えど僕自身サークルに参加していると多少違和感があるときがありましたが、楽しかったので週末に行ける時はちょろちょろ行っていました。
人の話を聞くのは好きなので色んなメンバーの方と話をしていい感じだったと思います。
第二章 違和感の答え
そんなある日、最初に会った女性にご飯のお誘いが。その日はバーが開いている日ではなかったので、不思議に思っていたのですが二つ返事。※ちなみにこの女性はバツイチ子持ち、彼氏持ちでした(涙
ちょっとしたイタリアンのチェーン店で食事。たわいもない会話をしました。
仕事がどうの。
サークルのメンバーがどうの。
家庭がどうの。
食事の終わり時に彼女が一言。
「ケンボー君って夢ってある?」
「んー特にないかなー。今のままでスケボーしていたいなーって思う」
「私もね。今のまま、サークルのメンバーと遊んでいたいし、子供との時間も大事していたい。それにはお金が必要だと思うの」
「まぁ。。そうだよね。」
「それでね。ケンボー君」
「うん。」
「アムウェイって知ってる?」
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
この瞬間、僕の脳みその中でこのサークルでの違和感が解消されると共に、いくつものピースがくっ付きあって大きなパズルが完成しました。その名も「アムウェイ」
その後アムウェイについて色々説明されたのち、これから勉強会があるというので連れて行かれました。
僕自身、その当時名前と大体どんな感じなのかはザックリとしか知らなかったので、どんな物か知りたいというのはちょっとありました。
行く途中に隙を見てはグーグル先生で「アムウェイ」検索。やはりイイ情報は出てきませんでした。
そして、アパートの一室へ。そこはサークルのメンバーがたこ焼きパーティとかするときに使う共同のスペースになっていて行ったことはありました。
中には同じサークルのメンバーがもう一人と別グループに所属していてアムウェイの講師をやっている人と僕と同じように呼ばれた方の3人がいました。
講師「ケンボー君もビジネスの勉強がしたくなったんだね?」
僕「いやあ。ちょっと拉致られただけっす」
講師「まぁまぁ。話を聞くのはタダだからね」
ということで勉強会開始。
第三章 勉強会開始
ホワイトボードを使いながら説明を始めてくれました。
講師「アムウェイっていうのはねずみ講とかイメージあると思うんだけど、全然そんなことはない立派なビジネスなんだよ。だってさ、俺は結婚もしてるし子供もあと半年したら生まれるだよ? 『僕のお父さんはねずみ講の講師です』ってヤバくない?笑」
そんな語り口でスタート。僕の入っているグループの二人が合いの手のように笑い声を入れてきます。
色々説明されたのですがざっくりまとめるとこんな感じ
- アムウェイは生活用品を取り扱った通販である
- 商品は100%天然由来のものを使っているので安全
- 一般的に流通している生活用品と比べると広告料や問屋、代理店などの仲介業者を通らないので価格が安い
- 商品を買うと何割かのポイント(現金化可能)が付く
- また、誰かをアムウェイに加入させて商品を買ってもらうとその分のポイントが自分に入ってくる
- 加入数が増えれば貰えるポイントの割合が増える
- 年会費は払うが退会するときに返金。商品についても1ヶ月いないなら返品返金が出来る
- 加入すればみんなフォローしてくれる。
まぁ一般的にアムウェイって検索すると出てくる情報ですね。
ちなみにそのときのメモが出てきました。↓
まぁあんまり覚えてはいないのですけど….
誰かを加入させることでその人のポイントを貰えるというのがアムウェイビジネス。
つまり、加入させれば加入させるほど自分にポイントが入るわけですから自動的に収入が入るってこと。
こんな感じの話を小一時間して終了。
もう一人の子はこの話が終わったあとにすぐ加入していました(笑
僕が加入しなかった理由としては
- 天然由来の成分は安全という考えが好きじゃない
- なんか効率が悪すぎる(アプリなどで引き上げて誘って、講習会まで連れて行くという過程が)
- ちょっと調べると出てくる時代に今の人が興味を持つか疑問
- アムウェイの商品は絶対イイ物!って考えに付いていけない
って感じですね。
第四章 その後
その後は結局アムウェイには入らず週末にはバーに遊びに行っていました。
さぞウザかったのではないかなと思います(笑
そのせいか、新しい人を誘ってきたときには僕の両サイドをメンバーがガッチリ固めて隣り合わないようにしてきました。
そのサークルの大ボスにも会いまして、歯をガッツリホワイトニングしたサーファーでした。とても、イイ人でしたね。
各グループごとに自宅に呼んで勉強会を行っているらしく、一度自宅のタワーマンションに呼ばれました。結構お金持ちな生活をされているんだなぁという感じでしたね。アムウェイのものらしきサプリメントをたくさん召し上がっていました。
結局その日は他のグループと被っていたみたいで待ち時間が長すぎて僕だけ帰ってスケボーしに行ったけど(笑
※実はこういうタワーマンションも大ボス同士でシェアし合っているというウワサも
そんなこんなで研修期間が終わりに近づき、メンバーにもうあっちに帰らないとダメなんですというと
「言ってくれれば引越しの手伝いしたのにー」
とみんな口々に言われました。なぜかアムウェイの人たち(ディストリビューダー)は引越しの手伝いをやってくれます。これは全国共通っぽいです。
元の職場に戻ってからとあるクラブに行くとメニューにアムウェイのエナジードリンクが載っていたのはちょっと上手いなと思ったのはここだけの話です。
それからは全然交流もありません。
ですが、この機会を気にお金とか仕事に対する考え方がちょっと変わって来たというのはあります。そういう意味ではアムウェイに感謝ですね(笑
まとめ
世の中には色んなビジネスをやっている人がいるっていう一例を体験することが出来てよかったかなと思います。
アプリで釣られただけなんですけどね(笑
ちなみにアムウェイの商品については僕は使ったことがないので批判は出来ません。もしかしたら本当にイイモノもあるのかも知れません。特に日用品については肌に合う合わないがありますからね。
あ、ちなみにアムウェイってアプリがあるのをご存知ですか?
これで君も立派なディストリビューダーになってみよう!
アムウェイの商品を買い取ってくれるネットサービスがあるのは知っていますか?
こちらでは不要なアムウェイ商品を出張買取までやってくれるサービスになります。
付き合いで買ったけど正直使っていないアムウェイの商品があればこれを機に売っちゃいましょう。手間の掛かるような登録は不要です。